ヒンメリの魅力

今日はヒンメリの魅力をみなさんにお伝えしたいと思います。

私がヒンメリに魅せられるのは
まずなにより
この幾何学模様の織りなす
陰影の美しさです。

モビール風に飾り
光を当てると
きれいな影がすうーっと伸びて
これが なんともきれいに
形を変えてゆくのです。

こんなふうに。
そしてまた
こんなふうに。
ゆらり
ゆらりと回転するヒンメリと
そこに生まれる影の移りゆく様を
眺めていると

その美しさに
しばし時を忘れてしまうほど。

ヒンメリは プラ製のストローで作ると壊れにくく簡単に作れます。

でも、このナチュラルな雰囲気は
自然素材の麦わらストローならでは。
やはり違います。
すごく絵になります。

本物の麦のわらで作るヒンメリは
繊細で割れやすく
作るのに神経を使いますが
それだけに、完成したときの嬉しさは格別です。

山梨で元気に育ったオーガニックの麦のわらで手作りを楽しんで、生活に彩りを添える。そんな暮らしは心がなんとも豊かになります。



「 光のモビール」ともいわれるヒンメリ。

このヒンメリを『陰翳礼讃』を執筆した谷崎潤一郎なら、なんと評するのか、尋ねてみたいです。

私たちの今の暮らしは、明るい蛍光灯の暮らしが当たり前で、夜でも街中には灯りが溢れていて、本当の暗闇を知らずにいる子どもたちも多いのではないでしょうか。

陰翳礼讃を読んだとき、陰翳=影 に焦点を当てた 谷崎潤一郎の視点とその感性に心動かされ、日本文化の奥深さに気づかされました。

昔の日本の建築様式には、陰翳の濃淡に美を感じられるような工夫が施されていて

障子紙から差し込む光の美しさなどはまさにそれ。

光や影に趣を感じる日本人の感受性と

光のモビール、ヒンメリを昔から受け継いできた 北欧フィンランドの人たちの感性と

遠く離れていても
なにか近しいものが感じられるような気がして

ちょっと うれしくなるのでした。



  

野あそび工房

自然によりそう 地球にやさしい 暮らしづくり

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