秋になりました


先日のこと。
庭の木に蜂がたくさんいて困っている
という方がおられたので
急いで駆けつけてみました。

すると
閑静な住宅街。
庭の梅の木に
日本みつばちが
きれいに蜂球を作っていました。

みつばちたちが
こうして蜂球を作るのは
普通は春先。

新女王がうまれて
旧女王が働き蜂と一緒に
元の群から巣別れするときに
新居を探す間
一時的にこうして
近くの木の枝などに蜂球をつくります。

ですので
蜂球をよくみていると
何匹ものみつばちが
飛び立っていってはまた戻り
そして また飛んでいっての繰り返し。
あそこにいい場所があったよ!と
お尻を振って8の字ダンスをして
仲間に知らせている様子が分かります。

そうして
新居が定まると
落ち着いていた蜂球は
だんだんざわざわとし始め、
みつばちたちが
次々と飛び立ち舞い上がって
空を旋回し初め
あっという間に姿を消してしまいます。

その様子は何度見ても圧巻です。

というわけなので
この蜂球をみたら
そっとしておいたら
いなくなってしまうので
大丈夫です。

なにも知らなければ
蜂の塊にびっくりして
刺されるかもしれないという恐怖心から
どうにかしなくてはと考えると思います。
だからよく、この蜂球が
殺虫剤で駆除されてしまったりすることが
ありますが

そんなとき
ああ、もっと知っていてもらえたら
こんなことにはならなかったのに
と、すごく残念な気持ちになります。

日本みつばちは穏やかで
蜂球を作っているとき
攻撃性はありません。

放っておけば
自然に飛び立っていきます。

どうか
そっと見守ってあげてください。

このお庭の家主さんも
最初は殺虫剤が頭に浮かんだそうですが
みつばちならば
受粉してくれるし
必要な方もいるだろうと思って
思い直してくれたそうです。

本当によかったです。

群れは取り込んで車で移動し
我が家に連れてきました。
巣箱に入れて
無事に落ち着いた様子で
出入りしています。


この秋の蜂球は
おそらく熊やスズメバチに襲われて
逃げてきた群れだと思います。

これからまた巣を作って
蜜を貯めて、子育てをして
となると
冬まで あまり時間がなく
なかなか大変なのですが、
群れを冬越しできるように
サポートしたいと思います。


野あそび工房

自然によりそう 地球にやさしい 暮らしづくり

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